りゅうとびわ

北信越の民話を元に上演


むかし、目の不自由なびわ法師が村々を歩いてびわを弾いておりました。ある村にたどり着いたびわ法師はびわを聞いてもらおうとしましたが、ちょうど稲刈りの季節で忙しい村人は誰も聞いてくれません。法師はしかたなく近くの湖のほとりでびわを弾いていると「もう一曲弾いてくれたら、おまえの目を見えるようにしてやる」と声が聞こえました。

法師は喜んで、びわをもう一度弾きました。弾き終わった法師は、そっと目を開けました。すると…。

自然災害と向き合う日本人の歴史

自然の脅威に人間は無力です。しかし、防御することは出来ます。自然環境を制御できるなどと人間は驕らず、自然と謙虚に向き合い、ことが大切だと言うことを、この作品は教えてくれている様な気がします。

前年に声の出演でお願いした市原悦子さんに引き続きお願いした作品です。角笛の活動にご理解を頂き、快くお引き受け頂きました。

原作
高橋 忠治
脚本
山上 路夫
演出
忠隈 昌
音楽
渡辺 岳夫
声の出演
市原 悦子 他